ホームページは作るだけでは意味がない

ホームページを持つことは、今やビジネスの基本です。しかし、「ホームページを作ったのに、お客さまが増えない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
実は、ホームページを作るだけでは集客にはつながりません。お店を出しても、人が来なければ売上につながらないのと同じです。では、どうすればホームページで集客をアップできるのでしょうか? そのポイントを詳しく解説していきます。
1. ホームページの目的を明確にする

まずは、ホームページの目的をはっきりさせましょう。目的が曖昧なままだと、どんなコンテンツを作ればいいのか、どこに力を入れるべきなのかが分かりません。
たとえば、目的ごとに以下のように戦略を変えることで、より効果的にターゲットにアプローチすることができます。
目的 | 必要な施策 |
---|---|
商品を販売したい | 購入導線の最適化、魅力的な商品説明、口コミ掲載 |
問い合わせを増やしたい | 分かりやすいフォーム設置、信頼感のある実績紹介 |
ブランドの認知度を高めたい | ブログやSNSとの連携、定期的な情報発信 |
なぜ目的が重要なのか?
目的が明確でないと、サイトのデザインやコンテンツ、導線がバラバラになり、訪れたユーザーが「何のサイトなのか」「どう行動すればいいのか」分からなくなります。
たとえば、商品販売が目的なのに、ブログ記事ばかりが目立ち、購入ボタンが埋もれてしまっていたら、せっかくの訪問者を逃してしまう可能性があります。
一方で、目的がはっきりしていれば、
- 必要なページやコンテンツの優先順位を決めやすくなる
- ユーザーの行動を想定しやすくなる
- 施策の効果測定がしやすくなる
などのメリットがあり、運営する側の対応もわかりやすくなるのです。
目的ごとの具体例
🔹 商品を販売したい場合
- 購入導線を最適化する
→ ユーザーが迷わず購入まで進めるように、目立つボタン配置やシンプルなカート画面を設計する。 - 商品説明を詳しくする
→ サイズ・素材・使用シーンなど、購入に必要な情報をわかりやすく記載する。 - 口コミを掲載する
→ 実際の購入者の声を掲載し、信頼感を高める。
🔹 問い合わせを増やしたい場合
- 問い合わせフォームを見やすくする
→ 項目を必要最低限にし、簡単に送信できるようにする。 - 信頼感のある実績紹介を掲載する
→ 取引企業や導入事例を具体的に紹介することで、問い合わせのハードルを下げる。
🔹 ブランドの認知度を高めたい場合
- ブログやSNSを活用する
→ ターゲットに役立つ情報を発信し、検索エンジンやSNS経由でのアクセスを増やす。 - 定期的な情報発信を行う
→ 更新頻度を維持することで、ユーザーに継続的にリーチする。
目的に合わせた戦略をしっかりと練り、ホームページの設計や運営方針を決めていきましょう。
2. Googleのアルゴリズムを理解する

ホームページを作成しても、検索結果に表示されなければ、お客さまに見てもらうことはできません。そこで重要なのが、Googleのアルゴリズムを理解し、それに適した対策を取ることです。
Googleは、ユーザーにとって価値のあるページを評価し、検索結果の上位に表示します。では、Googleに評価されるためには、どのような点に気をつければいいのでしょうか?
SEO(検索エンジン最適化)の基本
SEOとは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、Googleの検索結果で自分のサイトを上位に表示させるための手法です。Googleのアルゴリズムは非常に複雑ですが、基本的なポイントを押さえることで、検索結果の順位を上げることが可能です。
🔍 キーワードの選定
ユーザーが実際に検索するキーワードを意識して、適切に使うことが重要です。
- 適切なキーワードの選び方
- ユーザーが検索しそうな言葉を調査(例:「ホームページ集客」「ネットショップ 売上 アップ」など)
- Googleキーワードプランナーなどのツールを活用して、検索ボリュームを確認
- 競争率が高すぎないが、需要があるキーワードを選定
- キーワードの使い方
- タイトルや見出し(h1, h2タグ)に自然に含める
- 記事の冒頭や結論部分にも取り入れる
- 無理に詰め込まず、自然な流れで配置する(キーワードの詰め込みすぎはペナルティの対象)
「キーワード」について、詳しく知りたい方はこちら↓調査で使えるツールも紹介しています。
📝 コンテンツの質を向上させる
Googleは、コンテンツの質を非常に重視しています。ユーザーが求める情報がしっかり提供されているページは、自然と上位に表示される傾向があります。
- ユーザーの悩みを解決する内容を提供する
- 「どうすれば?」に答える具体的な解決策を提示
- 読み手にとって有益な情報を整理し、分かりやすく説明
- 見やすく、わかりやすい構成にする
- 見出しやリスト、表を活用
- 長い文章は適度に改行し、読みやすく
- 定期的にコンテンツを更新する
- 古い情報を最新のものに修正
- トレンドや新しいデータを反映
📱 モバイル対応が不可欠
Googleは、スマートフォンを使うユーザーが増えたことから、モバイル対応を検索順位の重要な決定要素としています。モバイルに最適化されていないホームページは、見にくく操作しにくいため、訪問者がすぐに離脱してしまいます。
モバイルファーストインデックスとは?
2018年以降、Googleは「モバイルファーストインデックス(MFI)」を導入しました。これは、デスクトップ版ではなく、モバイル版のページを優先的に評価する仕組みです。
✅ モバイル対応のチェックポイント
- レスポンシブデザインを採用する(画面サイズに応じて自動調整)
- 読み込み速度を改善する(画像の圧縮、不要なスクリプトの削減)
- タップしやすいボタン配置にする(誤操作を防ぐ)
サイトのモバイル対応は、SEOの基本対策の一つです。スマホでの見やすさを意識しながら、サイトを最適化しましょう。
3.Googleアナリティクスで現状を把握する

集客をアップさせるためには、まず現状を正しく把握することが不可欠です。そのために役立つのが、Googleが提供する無料の解析ツール「Googleアナリティクス」です。
Googleアナリティクスとは?
Googleアナリティクスを活用することで、次のようなデータを確認できます。
- 訪問者数(ユーザー数):1日、1週間、1ヶ月単位でどれくらいの人がホームページに訪れているか。
- ページビュー数(PV数):どのページがよく見られているか。
- 直帰率:訪問者が1ページだけ見てすぐに離脱していないか。
- 平均ページ滞在時間:訪問者がどの程度ページを読んでいるか。
- 流入経路:訪問者がGoogle検索、SNS、広告などのどこから来ているのか。
これらのデータを分析することで、ホームページの強みや弱点を把握し、改善策を講じることができます。
使用例:ページ滞在時間をチェック
たとえば、商品紹介ページの滞在時間を確認することで、ユーザーがしっかりと情報を読んでいるかを判断できます。
指標 | 改善ポイント |
---|---|
滞在時間が長い | コンテンツが興味深く、ユーザーがしっかり読んでいる可能性あり |
滞在時間が短い | 情報が不十分or分かりにくい → 詳細な説明や画像を追加 |
アナリティクスで滞在時間の確認方法
ホーム ⇛ 表示回数 ⇛アクティブユーザーあたりの平均エンゲージメント時間で確認できます。


ページ滞在時間が短い場合、以下の改善策が有効です。
✅ 情報を整理して見やすくする(箇条書きや見出しを活用)
✅ 画像や動画を追加する(視覚的な要素で興味を引く)
✅ CTA(行動喚起)を工夫する(「詳しくはこちら」ボタンを目立たせる)
4.ソーシャルメディアを活用する

ホームページだけでなく、ソーシャルメディアを活用することで、さらに多くの人にアプローチできます。特にSNSは拡散力が強く、うまく活用すれば短期間で多くの人に情報を届けることができます。
主要なSNSと特徴
SNS | 特徴 | 活用ポイント |
---|---|---|
幅広い年齢層が利用 | 実績紹介やコミュニティ作りに向いている | |
X(旧Twitter) | 拡散力が強い | トレンドに合わせた投稿で話題化を狙う |
ビジュアル重視 | 画像や動画を使ったブランディングに最適 | |
YouTube | 動画プラットフォーム | 商品説明やHowTo動画で信頼感アップ |
効果的なSNS運用のポイント
✅ ターゲットに合ったSNSを選ぶ(若年層向けならInstagram、高齢層向けならFacebook)
✅ 定期的に更新する(最低でも週1回は投稿)
✅ ユーザーと積極的に交流する(コメントやDMに返信して信頼を築く)
✅ ホームページへの誘導を工夫する(プロフィールにURLを貼る、投稿にリンクを入れる)
SNSをうまく活用し、ホームページへのアクセスを増やしていきましょう!
5.注意点:やりがちな失敗

SNSを活用する際に、単なる宣伝ばかりになってしまうのは避けるべきです。フォロワーは広告を見たいのではなく、有益な情報や興味を引くコンテンツを求めています。
よくあるSNS運用の失敗例
失敗例 | 改善策 |
---|---|
商品の宣伝ばかりで、ユーザーが飽きる | 商品の裏話や活用方法をシェアする |
投稿頻度がバラバラで一貫性がない | 投稿スケジュールを決めて定期的に発信する |
ユーザーのコメントに反応しない | 積極的にコメントやDMに返信し、交流を増やす |
たとえば、商品の裏話や制作のこだわりをストーリー形式で紹介したり、ユーザーの疑問を解決するノウハウ記事を投稿することで、興味を持ってもらいやすくなります。
SNSからサイトへ誘導する際のポイント
SNSは単なる発信ツールではなく、ユーザーをサイトへ誘導し、最終的なコンバージョンにつなげる重要な導線になります。しかし、多くの企業や個人が「リンクを貼ればOK」と考えてしまい、適切な誘導ができていないケースが目立ちます。
1. SNSの特性を活かした誘導
各SNSの特性を理解し、それに適した方法でサイトへ誘導することが重要です。
SNS | 特徴 | 効果的なサイト誘導方法 |
---|---|---|
画像・動画中心、リンク設置が限られる | プロフィールのリンク活用、ストーリーズでリンク誘導 | |
X(旧Twitter) | 拡散力が高い、短文が主流 | スレッド形式で興味を引きながらリンクを設置 |
長文投稿OK、コミュニティ形成が可能 | 記事の要約+リンク、グループ内での共有 | |
YouTube | 動画視聴時間が長い、詳細説明が可能 | 動画の概要欄・コメントでリンク設置、口頭で誘導 |
2. 「クリックしたくなる」投稿を作る
リンクを貼るだけではユーザーは動きません。サイトへ誘導するには、クリックしたくなる投稿を作ることが大切です。
効果的な投稿のポイント
- メリットを明確に伝える
例:「これを知るだけで売上が1.5倍に!」 - 興味を引く問いかけをする
例:「意外と知らないSEOの落とし穴、チェックしたことありますか?」 - 簡潔かつインパクトのあるビジュアルを使う
画像や動画で直感的に伝える

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3. クリック後の体験を最適化
SNSからサイトへ流入した後のユーザーの体験が悪いと、すぐに離脱してしまいます。
改善ポイント
- 読み込み速度を最適化
遅いと離脱率が増加 - スマホでの表示を最適化
SNS流入のほとんどがモバイルユーザー - 遷移先の内容をSNSの投稿と一致させる
クリックした理由と合致しないとすぐに離脱
改善ポイントに気をつけて、流入先のページ内容にも工夫や注意が必要です。
6.コンバージョン率を高めるための工夫
せっかくサイトに訪れてもらっても、何もアクションを起こさなければ意味がありません。
コンバージョン率(CVR)を高めるために、以下のポイントを意識しましょう。
1. 魅力的なCTA(コール・トゥ・アクション)を設置
CTAとは、ユーザーに行動を促すボタンやメッセージのことです。設置の仕方によって、CVRは大きく変わります。
効果的なCTAの例
- 具体的なメリットを伝える(「無料で試す」より「30日間無料で使える!」の方が魅力的)
- 色・デザインを工夫する(目立つカラーを使用し、ボタンのサイズや位置を最適化)
- 複数回設置する(ページの冒頭・中間・最後に配置)
2. 入力フォームを簡素化
問い合わせや購入フォームが複雑すぎると、ユーザーは途中で離脱してしまいます。
問題点 | 改善策 |
---|---|
入力項目が多すぎる | 最低限の情報(名前・メールアドレスなど)のみにする |
エラーメッセージが分かりにくい | 具体的な解決策を示す(例:「メールアドレスの形式が違います」) |
モバイルで入力しづらい | スマホ対応し、タップしやすい設計にする |
3. ページの読み込み速度を改善
Googleはページの表示速度をランキング要素の1つとして評価しており、速度が遅いとSEO的にもマイナスです。また、ユーザーも遅いページにはストレスを感じ、離脱する可能性が高くなります。
速度改善のポイント
- 画像サイズを最適化(例:WebP形式を活用)
- 不要なプラグインを削除
- キャッシュを利用(例:ブラウザキャッシュを活用)
- サーバーの応答速度を見直す
SNSからサイトへの誘導を成功させるには、単にリンクを貼るだけではなく、SNSの特性を活かした投稿や、クリック後の体験を最適化することが重要です。
そして、サイトに訪れた後も、ユーザーがスムーズに行動できるよう、CTAやフォーム、ページ速度などを改善し、コンバージョンにつなげる工夫を行いましょう。
これらのポイントを意識しながら、SNSとサイト運営を効果的に組み合わせていきましょう。
おわりに
ホームページでの集客をアップさせるためには、ユーザー目線での改善が不可欠です。
成功のための3つのステップ
- 目的を明確にする(何を達成したいのかをはっきりさせる)
- Googleのアルゴリズムを理解し、SEO対策を行う
- データ分析を行い、改善を繰り返す(Googleアナリティクスを活用)
また、SNSやSEOと組み合わせることで、より多くのターゲットにアプローチできます。コンバージョン率を意識しながら、楽しくホームページ運営をしていきましょう!