「新しいページを作ったのに、いつまで経ってもGoogle検索に出てこない…」
「Googleサーチコンソールから『ページがインデックスに登録されない新しい要因』ってメールが来たけど、どうすればいいの?」
Webサイトを運営していると、こんな悩みにぶつかることがありますよね。せっかく時間と労力をかけて作ったコンテンツが誰にも見てもらえないのは、本当につらいものです。
でも、ご安心ください!ページがGoogleにインデックスされない(検索結果に表示されない)のには、必ず原因があります。そして、その原因を突き止めて正しく対処すれば、ちゃんとGoogleに見つけてもらえるようになります。
この記事では、Googleにインデックスされない主な原因と、初心者の方でも分かりやすいように具体的な対策方法を解説します。「サーチコンソールのメールがよくわからない」「何から手をつければいいの?」とお困りの方は、ぜひ参考にしてくださいね。
まずは確認!本当にインデックスされてない?

「検索結果に出てこない!」と思っても、まずは本当にインデックスされていないのかを確認しましょう。確認方法は主に2つあります。
1. Googleサーチコンソールで確認する(一番確実!)
Googleサーチコンソールを使っているなら、これが一番確実で詳しい情報が手に入ります。
特定のページを確認したい場合:「URL検査」

Googleサーチコンソールにログインし、画面上部の検索窓に確認したいページのURLを入力します。

「URLはGoogleに登録されています」と表示されれば、インデックス済みです🎉

「URLがGoogleに登録されていません」と表示されたら、インデックスされていません。この画面からインデックス登録をリクエストすることもできます(後述します)。
サイト全体でインデックスされていないページを確認したい場合:「ページ」レポート

左側のメニューから「インデックス作成」>「ページ」をクリックします。
「未登録」のページ数や、その理由が表示されます。下にスクロールすると、「ページがインデックスに登録されなかった理由」の詳細が見られます。
2. Google検索で「site:」コマンドを使う

サーチコンソールが使えない場合や、手軽に確認したい場合は、Googleの検索窓に site:あなたのページのURL と入力して検索します。(例: site:https://example.com/new-page)
- 検索結果にページが表示されれば、インデックスされている可能性が高いです。
- 表示されなければ、インデックスされていない可能性が高いです。
ただし! この方法はサーチコンソールほど正確ではありません。あくまで目安として考え、基本的にはサーチコンソールで確認するようにしましょう。
なぜ?Googleにインデックスされない主な原因と対策

インデックスされない原因は様々です。Googleサーチコンソールから「ページがインデックスに登録されない新しい要因」や「ページのインデックス登録の問題が検出されました」といったメールが届いた場合も、これらの原因が関係していることがほとんどです。
主な原因と対策を表にまとめました。
原因 | よくある状況・サーチコンソールの表示例 | 対策方法 | 補足・注意点 |
---|---|---|---|
1. noindex タグが設定されている | 「noindex タグによって除外されました」 | ページのHTMLソース(<head>内)を確認し、<meta name=”robots” content=”noindex”> という記述があれば削除する。WordPressなら設定画面を確認。 | わざとインデックスさせたくないページ(サンクスページ、テストページなど)に設定する場合もあるので、誤って消さないように注意。AMSなどシステムによっては自動設定の場合も。 |
2. robots.txt でブロックされている | 「robots.txt によりブロックされました」 | robots.txtファイルを確認し、Disallow: で該当ページのURLやディレクトリが指定されていないか確認。あれば削除または修正する。 | サイト全体のクロールを制御するファイル。重要なページをブロックしないように注意。 |
3. canonical タグの指定が間違っている | 「代替ページ(適切な canonical タグあり)」、「重複しています。Google により、ユーザーが指定した正規ページとは異なるページが選択されました」 | ページのHTMLソース(<head>内)を確認し、<link rel=”canonical” href=”正規ページのURL”> のURLが正しいか確認。間違っていれば修正する。 | 同じ内容のページが複数ある場合に、評価を集めたい正規URLを指定するタグ。指定先を間違えるとインデックスされない。 |
4. Googleからペナルティを受けている | サーチコンソールの「手動による対策」にメッセージが表示される(手動ペナルティの場合)。自動ペナルティは明示されない。 | 「手動による対策」で原因を確認し、ガイドライン違反を修正後、再審査リクエストを送信。自動ペナルティの場合はガイドラインに照らして違反箇所を探し修正。 | スパム行為(隠しテキスト、キーワード乱用、不正なリンクなど)を行うとペナルティ対象に。中古ドメインの場合は要注意。 |
5. サーバーエラーが発生している (5xx) | 「サーバーエラー(5xx)」 | サーバーの負荷状況、設定、ホスティング会社の障害情報などを確認。必要に応じてサーバー会社に問い合わせるか、プランを見直す。 | 一時的なエラーの場合もあるが、頻発する場合はサーバー環境の改善が必要。 |
6. ページの品質が低い | 「クロール済み – インデックス未登録」、「検出 – インデックス未登録」などの一因になりうる。明確なエラー表示はないことが多い。 | 内容が薄い、独自性がない、他のサイトのコピー、情報が古いなどの場合は、ユーザーにとって価値のある情報(E-E-A-T※を意識)を追記・修正する。 | Googleはユーザーに役立つ高品質なコンテンツを求めている。低品質なページが多いとサイト全体の評価が下がることも。 |
7. サイトの専門性・信頼性が低い | 新規サイトや特定ジャンルに特化していないサイトで、インデックスが遅れることがある。明確なエラー表示はない。 | 特定のジャンルに関する質の高いコンテンツを継続的に発信する。運営者情報やサイトの目的を明確にする。 | 特にYMYL(Your Money Your Life: 健康やお金に関する情報)ジャンルでは、専門性・権威性・信頼性が重要視される。 |
8. リダイレクトの問題 | 「ページにリダイレクトがあります」 | 意図したリダイレクトであれば問題ないことが多い。意図しないリダイレクトや、リダイレクトループ(転送が繰り返される)になっていないか確認・修正。 | URLを変更した際などに設定する転送設定。サーチコンソールでは「エラーではないが通知」として表示されることがある。AMSのindex.htmlなど仕様による場合も。 |
9. ページが見つからない (404) | 「見つかりませんでした(404)」 | 意図的に削除したページであれば問題ないが、重要なページが誤って削除されていないか確認。必要ならページを復元するか、適切なページへリダイレクト設定する。 | 削除されたページにクローラーがアクセスすると表示される。しばらくはエラーとして通知されることがある。 |
10. 新規ドメイン・サイト | インデックスされるまでに時間がかかる。明確なエラー表示はない。 | XMLサイトマップを送信し、インデックス登録をリクエストする。質の高いコンテンツを作成し、内部リンク・外部リンクを増やす。 | サイトがGoogleに認識され、評価されるまでには時間がかかる。焦らずコンテンツを充実させよう。 |
※ E-E-A-T とは:Googleがコンテンツの品質を評価する上で重視する考え方で、経験 (Experience)、専門性 (Expertise)、権威性 (Authoritativeness)、信頼性 (Trustworthiness) の頭文字をとったものです。簡単に言うと、「実際に経験した人が書いた、専門知識に基づいた、信頼できる情報か?」ということです。
もっと早く!Googleにインデックスされやすくする方法

原因を取り除くだけでなく、Googleに「新しいページができたよ!見に来てね!」と積極的にアピールすることも大切です。
XMLサイトマップを送信する

- XMLサイトマップって何?
サイト内のページのリスト(地図のようなもの)をGoogleに伝えるファイルです。 - どうやる?
XMLサイトマップを作成します(ツールを使うと簡単!例: sitemap.xml Editor)。
作成したサイトマップファイルをサーバーにアップロードします。Googleサーチコンソールの「サイトマップ」メニューから、サイトマップのURL(例: https://example.com/sitemap.xml)を送信します。 - 特に有効な場合
新規サイト、ページ数が多いサイト、内部リンクが少ないサイト。
URL検査ツールでインデックス登録をリクエストする

- URL検査ツールって何?
特定のページについて、Googleに「このページをインデックスして!」と直接お願いする方法です。 - どうやる?
Googleサーチコンソールの「URL検査」でページのURLを入力します。
「URLがGoogleに登録されていません」と表示された場合、「インデックス登録をリクエスト」ボタンをクリックします。 - 注意点
リクエストすれば必ずインデックスされるわけではありませんが、Googleに気づいてもらうきっかけになります。修正後に再度リクエストするのも有効です。
クローラビリティ(サイトの巡回しやすさ)を高める
- クローラビリティ(サイトの巡回しやすさ)を高めるって何?
Googleのクローラー(サイト情報を収集するロボット)がサイト内をスムーズに移動できるようにすることです。 - どうやる?
内部リンクを最適化する:関連するページ同士をリンクで繋ぎます。新しいページを作ったら、既存の関連ページからリンクを貼りましょう。 - パンくずリストを設置する
ユーザーがサイト内のどこにいるかを示すナビゲーション(例: HOME > カテゴリ > ページ名)を設置します。 - 分かりやすいサイト構造にする
質の高いコンテンツを作り、外部リンクを獲得する
- 質の高いコンテンツを作り、外部リンクを獲得するって何?
他のサイトから「このページは参考になるよ!」とリンクを貼ってもらうことです。 - どうやる?
ユーザーの役に立つ、独自性のある質の高いコンテンツを作成し続けることが基本です。SNSでの発信なども、認知度向上に繋がります。
サーチコンソールでの原因調査手順まとめ

「結局、どこから見ればいいの?」という方のために、サーチコンソールでの原因調査の流れをまとめます。
- 特定のURLがインデックスされない場合
- 「URL検査」にURLを入力し、表示されるステータス(「URLはGoogleに登録されています」or「URLがGoogleに登録されていません」)と、インデックスされない理由(例:「noindex タグによって除外されました」など)を確認します。
- サイト全体でインデックスされない原因を知りたい場合
- 「インデックス作成」>「ページ」レポートを開きます。
- 画面下の「ページがインデックスに登録されなかった理由」のリストを確認します。各理由をクリックすると、該当するURLリストが表示されます。
「クロール済み – インデックス未登録」「検出 – インデックス未登録」って何?
サーチコンソールのレポートでよく見かけるこれらのステータスについても補足します。
- クロール済み – インデックス未登録
- Googleのクローラーはページを見つけて内容を確認したけれど、「今はインデックスするほどではないかな」と判断して保留にしている状態です。
- 原因としては、ページの品質が低い、内容が他のページと似ている(重複コンテンツ)、サイト全体の評価がまだ低い、などが考えられます。
- しばらく待てばインデックスされることもありますが、されない場合はコンテンツの質を見直す必要があります。
- 検出 – インデックス未登録
- Googleはページの存在(URL)は知っているけれど、まだクロール(内容の確認)をしていない状態です。「クロール済み」よりも前の段階です。
- クローラーのリソースが限られているため、「後でクロールしよう」と後回しにされている可能性があります。サイトのクロール負荷が高い、ページの品質への期待値が低い、などの理由が考えられます。
- こちらもコンテンツの質やサイト構造を見直すことが対策になります。
Googleにインデックスされるまで、どれくらい待てばいい?

新しいページを公開したり、インデックス登録をリクエストしたりした後、すぐにインデックスされるわけではありません。サイトの規模や評価、クロールの頻度によって異なりますが、一般的には数日から1週間程度かかることが多いです。
Googleも「少なくとも1週間は待ってから問題の特定を始めるように」と言及しています。公開・リクエスト後すぐにインデックスされなくても、焦らず少し様子を見ましょう。1週間以上経っても状況が変わらない場合は、この記事で紹介した原因を確認し、対策を進めてみてください。
まとめ:焦らず原因を見つけて、着実に対策しよう!
ページがGoogleにインデックスされないと不安になりますが、慌てる必要はありません。まずはGoogleサーチコンソールを使って状況を確認し、考えられる原因を一つずつチェックしていきましょう。
- noindexやrobots.txtなどの技術的な設定ミスはないか?
- ページの品質は十分か?ユーザーの役に立つ内容になっているか?
- サイト全体の信頼性や専門性はどうか?
原因が特定できたら、この記事を参考に適切な対策を行ってください。修正後は、再度インデックス登録をリクエストするのも忘れずに。
地道な作業に感じるかもしれませんが、一つ一つ問題をクリアしていくことで、あなたのサイトはGoogleにもユーザーにも評価される、より良いサイトへと成長していきます。頑張ってくださいね!